今日から1日1個ずつ、毎日のまなければならないのだが、それぞれ成分量がちがっていて、のむ日が決まっている。
色も形もまったく同じで見分けがつかないカプセル剤なので、間違えないように1から通し番号を書くことにした。
いったい、いくつの数字を書く必要があるだろう。
10個のカプセルに通し番号をつけるのなら10個の数字を書けばいいはずだ。
もちろんそうだが、ぜったいに必要な数は、それよりも少なくできる。
その条件を考えてみよう。
ふたつのものを見分けるためには、ふたつともに違う印をつけなくてもどちらか一方に印をつけるだけで、印のあるもの、ないもの、として見分けがつく。
すべてに印をつける必要はないのである。
今日から、のみはじめるということにも気をつけよう。
いま、目の前にあるカプセル剤をのむのである。
それに数字を書く必要があるだろうか。
答えは「8」だ。